カーペットからフローリング 全部屋貼り替え「ウッドパークちはら台」

こちらのマンションは、玄関からローカ、LDや寝室に至るまで全てカーペット仕様になっています。近年のマンションはフローリングが主流ですが、少し前の時代は敷き込みカーペットが多用されていました。それほど古いマンションではありませんが、その時期の終盤に建てられたようです。今回は部屋全体のカーペットをフローリングに貼り替えた施工例を紹介いたします。

使用感や健康被害が気になりフローリングに

昔主流のカーペット、今では買主さんからは敬遠される傾向があります。汚れやダニや埃などネガティブなイメージが強いようです。実際、今回のお客様もカーペットの使用感や小さなお子様がいるので健康被害のことを考え、全部屋フローリングにリフォームすることにしました。

カーペット・敷物・グリーパーの撤去

まずカーペットを剥がします。カーペットは、外周に施されているグリッパーによってグリップされています。カーペットの下には吸音・断熱・防音用として、アンダーレイと言うクッション材が敷いてあり、全てを撤去いたします。

アンダーレイにハイクッションが使用されていました。一般の物よりグレードが高く、吸音・断熱・防音性能が優れています。恐らく当時のデベロッパーが、「ファミリー向けタイプの仕様」としてこだわった部分ではないかと思いました。

工事の際に管理組合に許可をもらう訳ですが、許可の条件が厳しかった事がここにつながります。規定のフローリングの遮音等級が普段のものより性能が高い「LL-40」になってたり、直下の住人の承諾が必須条件とか、普段より厳しいものがありました。

下地の調整

巾木やグリッパーも含めて全てを撤去した後、コンクリート面に付着した、アンダーレイの接着剤の固まりなどケレン掛を行い、表面を調整いたします。最後に砂ほこりなど吸塵、フローリングは専用接着剤で接着しますので異物が混入しないよう気をつけます。

遮音等級「LL40」の感触

L値というのは、簡単に言うと床にどれくらい衝撃や音が伝わりにくいかを示した数値なので、数字が小さければ小さいほど、防音性能が高いことを示しています。現在、主なシーンで使用されている遮音フローリングの等級は大きく分けて「LL-45」と「LL-40」があります。日本建築学会では、「LL-45」は建築学会が推奨する好ましい性能水準、「LL-40」は特に高い性能が要求された場合の性能水準と説明されています。

今回「LL-40」が規定されていましたのでEIDAIのエクセレント40を使用しました。普段使用している「LL-45」との違いは明確にわかり、歩行するとふわふわ感が足に伝わります。

工事期間は約2週間

今回ご注文いただいた工事は、クロスの貼り替え、襖紙の貼り替え、畳おもての張替え、ハウスクリーニングです。リフォーム申請から許可まで約10日、工事期間は2週間を頂き行いました。